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ニュース 2020年

自家培養角膜上皮「ネピック」:保険収載了承のお知らせ

2020/05/13

 当社は、5月13日(水曜日)に開催された中央社会保険医療協議会の総会において、自家培養角膜上皮「ネピック」の保険収載(2020年6月1日付)が了承されたことをお知らせいたします。「ネピック」は、角膜上皮幹細胞疲弊症(脚注1)の治療を目的としたもので、眼科領域で国内初の再生医療等製品です。


ネピック製品画像 

 「ネピック」は、患者自身の角膜輪部組織から角膜上皮幹細胞を採取してシート状に培養したもので、本品を移植することにより角膜上皮を再建させることを目的としています。

 当社は、「ネピック」の開発を株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役 社長執行役員:秋山 雅孝、以下「J-TEC」)に委託しており、2020年3月に「ネピック」の製造販売承認を取得し、今回の保険収載の了承に至りました。今後もJ-TECと共に、眼科領域での再生医療等製品の実用化・産業化を進め、患者の生活の質(QOL)の向上へも寄与することを目指します。

ネピックの保険収載の概要

販売名 ネピック
保険収載日 2020年6月1日
保険償還価格 ①組織運搬セット
②培養角膜上皮パッケージ
合計
4,280,000円
5,470,000円
9,750,000円
決定区分 C2(新機能・新技術)
主な使用目的 角膜上皮幹細胞疲弊症。ただし、以下の患者を除く。
・スティーヴンス・ジョンソン症候群の患者
・眼類天疱瘡の患者
・移植片対宿主病の患者
・無虹彩症等の先天的に角膜上皮幹細胞に形成異常を来す疾患の患者
・再発翼状片の患者
・特発性の角膜上皮幹細胞疲弊症患者

脚注1. 結膜と角膜の境界領域である角膜輪部に存在する角膜上皮幹細胞が、先天的または外的要因等によって消失することで発症する疾患。角膜が混濁し、視力の低下や、眼痛などの臨床症状が見られます。


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