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ニュース 2020年

眼科領域における国内初の再生医療等製品 自家培養角膜上皮 「ネピック®」発売

2020/07/15

 当社は、角膜上皮幹細胞疲弊症(脚注1)の治療を目的とした自家培養角膜上皮「ネピック®」を発売いたします。ネピック®は、眼科領域では国内初の再生医療等製品です。

 ネピック®は、患者さまご自身の角膜輪部組織(脚注2)から分離した角膜上皮幹細胞をシート状に培養したものです。本品を移植することにより、角膜上皮を再建させることを目的としています。
 従来の角膜上皮幹細胞疲弊症の治療法では、ドナー眼を用いた角膜移植術が実施されていますが、拒絶反応が起こるなど有効な治療法がありませんでした。本品は角膜ドナーが不要で、患者さまご自身の組織を移植するため、拒絶反応もないことが特長です。本品は、角膜上皮幹細胞疲弊症の治療法の新たな選択肢として眼科医療に貢献します。


 

(脚注1):角膜と結膜の境界領域である角膜輪部に存在する角膜上皮幹細胞が、先天的または外的要因等によって消失することで発症する疾患。角膜の透明性が失われ、視力の低下や眼痛などの臨床症状が見られる。
(脚注2):角膜と結膜の境界にあり、角膜上皮細胞の幹細胞が存在する部分。

販売名ネピック®
一般的名称ヒト(自己)角膜輪部由来角膜上皮細胞シート
発売日2020 年7 月15 日(水曜日)
承認番号30200FZX00002000(承認年月日2020 年3 月19 日)
効能、効果又は性能角膜上皮幹細胞疲弊症。ただし、以下の患者を除く。
・スティーヴンス・ジョンソン症候群の患者
・眼類天疱瘡の患者
・移植片対宿主病の患者
・無虹彩症等の先天的に角膜上皮幹細胞に形成異常を来す疾患の患者
・再発翼状片の患者
・特発性の角膜上皮幹細胞疲弊症患者
製造販売元株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役 社長執行役員:畠 賢一郎 )

自家培養角膜上皮の移植フロー


移植フローの画像 

図1


角膜上皮の役割

 眼球の表面は角膜と結膜からなり、角膜は透明で血管がなく、層構造をしています(図2)。その最も外側にある
角膜上皮は、角膜上皮細胞からなり、外界から細菌や化学物質の侵入を防ぎ、角膜内層を保護する役割を持ってい
ます。角膜と結膜の境界である角膜輪部には角膜上皮幹細胞が存在し、角膜上皮細胞を供給するとともに結膜上皮
細胞の侵入を防ぎ、角膜上皮の透明性を維持する重要な役割を担っています。


眼の各部名称と角膜の構造 

図2


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