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目のおはなし

Vol.10 点字を読んでみよう

点字は、目の不自由な方が利用されている文字で、突起した点を指で触り文字として判読するものです。 今回は、点字のはじまりと、点字はどのように作られているかを少しだけ見てみましょう。


点字が発明される前


文字を表すため、ひもの結び目や、木に凹凸をつけ文字を浮き彫りにしたものが使われていました。 しかし、これらを判読するためには時間がかかり、また、視覚障害者は文字を表すことができませんでした。

点字のはじまり

1800年頃、暗号を伝えるための軍事用文字としてシャルル・バルビエ(Charles Barbier 1767-1841)により発明されました。 1825年頃、フランスのルイ・ブライユ(Louis Braille 1809-1852)はこれを改良し、 6つの点の組み合わせによる点字を考え出しました。 これはタテ3行×ヨコ2列=6点で構成され、その6点のどこが突起しているかの組み合わせで、文字を表現するものです。 この点字は、彼の死後、1854年にフランスで正式に採用されました。そして、この6点による点字の方式は、各国の言語に合わせて改良され、 世界に広がりました。

日本の点字のはじまり

日本にこの点字が紹介されたのは、明治13年(1880年)頃のことでした。しかし、文字はアルファベットだったため、 日本のかな文字を点字にする研究が進められました。その結果、明治23年(1890年)11月1日、東京盲唖(もうあ)学校の 石川倉次(いしかわくらじ 1859-1944)が考案したかな文字の点字が、日本の点字として採用されました。 こちらも、ブライユの考案したものと同じタテ3行×ヨコ2列=6点で構成されています。これ以降、11月1日は「点字記念日」となりました。

点字を読んでみよう

現在使われている日本点字の一例を紹介します。左上から縦に1の点、2の点、3の点、右上から縦に4の点、5の点、6の点とよばれ、 6点を合わせて「マス」とよんでいます。この6点の組み合わせによって、文字を表します。6点を用いて、ひらがなの「あ行:あ・い・う・え・お」を 表現すると、次のようになります。


 


「か行」以降は、母音と子音の組み合わせで表現します。「か行」「さ行」「た行」などを表す子音は3の点、 5の点、6の点の突起の組み合わせとなります。「か行」を例にとると、6の点を突起させて子音を表現します。これに「あ行」にあたる1の点、 2の点、4の点の母音を組み合わせて「か・き・く・け・こ」を表現しています。



中には例外の表現(「や行」、「わ行」、「ん」など)があり、また、濁音(例:が)、半濁音(例:ぱ)、拗音(ようおん、例:ゃ)などは 2マスを用いる場合もあります。この他、数字やアルファベット、長音、読点、句点なども含めて様々なルールによって点による文字が表現されています。

私たちが身近で目にする点字の例としては、駅や公共施設での案内表示があります。また、ビールや発泡酒、カクテルなどのお酒の缶には、 目の不自由な方に缶の中身がお酒であることがわかるように、点字で「おさけ」と表示されています。

ブライユの作ったアルファベットの点字は、音楽記号への変換が簡単なため、視覚障害者が音楽を学ぶことにも貢献しました。 点字は、英語ではbraille(ブレール)と表し、語源はブライユに由来しています。彼の点字が公式に認められたのは死後のことでしたが、 その功績は、はかりしれません。


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