眼の屈折状態を定量的に測定・解析し、分かりやすく表示角膜形状/屈折力解析装置 OPD-ScanⅢを発売
2011.01.27
角膜形状/屈折力解析装置 OPD-ScanⅢ |
当社は、角膜の状態や眼の屈折状態を詳細に測定するための眼科向け装置である「角膜形状/屈折力解析装置 OPD-ScanⅢ」を2011年1月28日に発売します。
販売名: | 角膜形状/屈折力解析装置 OPD-ScanⅢ |
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発売日: | 2011年1月28日 |
機器分類: | 一般医療機器 |
届出番号: | 23B1X00023000135 |
角膜形状/屈折力解析装置とは、角膜や水晶体など、光を屈折させる眼の部位を詳しく検査する装置です。患者様の眼の屈折状態を”カラーマップ”や数値で把握することができるため、屈折異常や角膜の異常の診断に役立ちます。
カラーマップ等の解析情報で、 眼の状態を詳しく把握可能 |
例えば、眼科に来院した患者様を当装置で検査することにより、近視・遠視などの屈折異常があるのか、角膜の異常があるのかなどを把握できます。これにより、屈折矯正の種類(メガネ、コンタクトレンズ、屈折矯正手術)を選択したり、白内障手術を選択したりすることができます。 また、視力が良好であっても”なんとなく見えづらい”といわれる要因も定量的に表現することができます。
今回新たに発売するOPD-ScanⅢは、従来機と比べて測定領域が広くなり、測定ポイントも増え、これまで以上に正確で分かりやすい情報が得られるよう改良されています。患者様があごを乗せる台を電動化するなど、使いやすさも向上しています。
現在の見え方イメージを画像として患者様へ見せることができる”見え方シミュレーション機能”も新たに備え、先生から患者様への”インフォームドコンセント”にも役立ちます。見え方の質を高めるために必要な装置として提供してまいります。
見え方シミュレーション画面 |
当社は、今後も医療現場の声を大切にし、先生方と患者様双方にとってより分かりやすく使いやすい製品開発を目指してまいります。
【角膜形状/屈折力解析装置について】
角膜形状/屈折力解析装置とは、精度の高い眼科向けの検査、解析装置です。角膜や水晶体など眼に入った光を屈折させるはたらきを持つ部位の状態を詳しく検査できる装置で、次の機能を兼ね備えています。
- 角膜の”カーブ”の度合いや表面形状を測定し、”カラーマップ”として表示する機能。
- 眼の屈折の度合いを測定しカラーマップとして表示する機能。
- 眼のゆがみによって発生する屈折光の”収差”(焦点がどれだけずれるか)を測定、解析する機能。
- 瞳孔のサイズを測定する機能。
【注1・白内障について】
白内障は、眼の中でレンズの役割をする水晶体が濁る病気です。濁る原因は、生まれつきのもの、外傷によるものなどありますが、 多くは加齢により水晶体の透明度が低くなるものです。国内の患者数は100万人を超えています。濁った水晶体を専用の手術装置で取り除き、眼内レンズに換える白内障手術は、国内では広く普及しています。
【注2・屈折矯正手術とレーシック(LASIK)について】
“屈折矯正手術”とは、メガネやコンタクトレンズを使わず手術によって視力を矯正する方法で、近年では、メスに代わりレーザを用いておこなう矯正手術が普及してきました。レーザ手術による視力矯正方法として、レーシックという術式が知られています。レーシックは、角膜の表面をカンナのような特殊な電動メスで薄くめくり、露出した”角膜実質”と呼ばれる内面にエキシマレーザを照射して角膜を削り、めくった角膜表面を再び戻す術式です。網膜に焦点が合うよう正確に表面のカーブを変化させ矯正します。
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