ニデック 白内障で非球面の眼内レンズ「20代の見え方を意識」

2008.09.30

株式会社ニデック(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役社長:小澤素生)は、 白内障手術後に用いられる眼内レンズ(人工水晶体)で、非球面デザインを用いた “Nex-Acri AA Aktis(ネックスアクリ エイエイ アクティス)”を発売いたしました。

販売名  : Nex-Acri AA ネックスアクリ エイエイ
発売日  : 8月28日(木)
機器分類: 高度管理医療機器
承認番号: 21700BZZ00441000
製品概要: 着色非球面疎水性フォールダブルアクリル

白内障は、目の中の水晶体が白く濁り、見えづらくなる疾患で、 加齢が主な原因とされ、40歳代からはじまり、80歳代では詳しく検査を行えば 大部分の方に見られると言われています。白内障手術は、現在、国内で年間100万眼以上が行われています。

手術で水晶体の代わりに挿入されるこれまでの眼内レンズの多くは球面形状で、収差と呼ばれる『結像を乱すゆがみ』が存在していました。この収差が大きいと、 夜間の見え方に悪影響を及ぼし、車の運転にも支障をきたすといわれています。 一般に、若年者の水晶体は、角膜との間で収差を打ち消しあっていますが、加齢に伴い、このバランスが崩れることが知られています。

Nex-Acri AA Aktisは、20歳代の水晶体の光学特性に近い非球面デザインを採用しています。 愛称のAktis(アクティス)は、ギリシャ語のActis(光軸)に由来する造語で、当製品の特長を表しています。

今後は、白内障手術で用いられる眼内レンズは、球面デザインから非球面デザインに移行していくことが予想されます。 ニデックでは、全世界で初年度10万枚以上の発売を目標としています。

<参考資料>

販売に関するお問合せ先: 株式会社ニデック 医療営業部 (TEL:0533-67-8890)

一覧へ戻る