光干渉断層計と無散瞳眼底カメラの複合機Retina Scan Duo発売

2014.12.03

当社は12月1日、網膜の断層像を撮影する光干渉断層計(*1)と眼底を撮影する無散瞳眼底カメラ(*2)を一体化した複合機Retina Scan Duo (レチナスキャンデュオ)を発売しました。

販売名: 光干渉断層計 RS-330
発売日: 2014年12月1日
機器分類: 管理医療機器/特定保守管理医療機器
承認番号: 226AABZX00145000

今日の日本において、緑内障や糖尿病性網膜症が失明の原因の上位とされており(*3)、これらの眼の疾患を診断するために、眼底の情報が用いられています。 当機は、網膜の断層像とカラー眼底画像を取得する機能を有し、医師による眼科診断をサポートします。また、複合機として業界トップレベルの画素数(*4)を持つイメージセンサを搭載し、 高画質のカラー眼底画像データを提供します。さらに、業界で唯一(*5)の長眼軸長正常眼データベースをオプションで搭載でき、患者の状態に適合した比較分類をし、医師による診断をサポートします。
*1: 光干渉断層計:光の性質である干渉性を利用して、物体内部の様子を断層画像として撮影するための装置。OCT(Optical Coherence Tomography)とも呼ばれます。
*2: 無散瞳眼底カメラ:瞳孔を開くための点眼薬を使わずに眼底を撮影する装置
*3: 参考 ”わが国における視覚障害の現状”(平成17年度調査、中江公裕他)
*4: 2014年11月現在 当社調べ
*5: 2014年11月現在 当社調べ

特長詳細

<網膜の断層像とカラー眼底画像の取得>

従来の当社製品では、網膜の断層像と眼底画像のデータを取得するために、それぞれ別の装置を用いていました。 当機では、網膜の断層像とカラー眼底画像を取得し、そのデータを1枚のレポートで出力するため、 網膜の断層と眼底表面の観察箇所を照合することができ、眼底診断を総合的にサポートします。

<画質>

光干渉断層計にスーパーファインモード(*6)が採用されており、ノイズの少ない高精度な網膜断層像を取得することができます。 さらに、複合機としては業界トップレベルの1,200万画素のイメージセンサを搭載し、高画質のカラー眼底画像を提供します。
*6 スーパーファインモード:被検眼の状態によってOCT感度を切換えることで、よりクオリティの高い撮影画像を取得するモード。 高速撮影の「レギュラー」から、より高感度となる「ファイン」、「スーパーファイン」の3段階から選択可能です。

<長眼軸長正常眼データベース(オプション)>

当機には、業界で唯一(*7)の長眼軸長正常眼データベースを搭載できます。この機能は、国内外の非疾病眼である長眼軸長の網膜を3次元測定し、 黄斑疾患及び緑内障の診断のために必要な網膜厚、神経節細胞複合体厚など、眼軸長(*8)を含む眼の情報を集積しデータベース化したものです。 この機能を使用することで、患者の状態に適合した比較分類をし、医師による診断をサポートします。
*7: 2014年11月 当社調べ
*8 眼軸長:眼の角膜から網膜までの長さ

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